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お店でBGMを流すときの著作権
— JASRACが必要なケース・不要なケースを整理する

最終更新: 2026年8月9日 / 運営: Bossa Nova Terrace(BGMアプリの制作スタジオ)

カフェや飲食店、サロンの開業準備で必ずぶつかるのが「お店で音楽を流すのに、著作権の手続きは要るのか?」という疑問です。結論から言うと、「何を流すか」でまったく扱いが変わります。このページでは、公式情報にもとづいて選択肢ごとの扱いを整理します。

大前提: 「家で聴く」と「店で流す」は法律上は別のこと

音楽をお店で流す行為は、著作権法上の「演奏(上演)」にあたり、家庭内での私的な視聴とは区別されます。個人向けの音楽サブスク(Spotify や Apple Music など)の利用規約は個人的・非商用の利用を前提としており、店舗のBGMとして流すことは各社の規約で認められていません。

そのため店舗でのBGMは、(1)権利処理込みの業務用サービスを使う、(2)JASRACなどの管理団体と契約する、(3)管理団体の管理外の音源を使う——のいずれかで権利をクリアする必要があります。

JASRACへの手続きが「必要」になる代表的なケース

次のような場合は、原則としてJASRAC(または NexTone)への手続き・使用料の支払いが必要です。

ケース説明
CD・ダウンロード購入曲を流す市販楽曲の多くはJASRAC等の管理楽曲。店舗BGMとしての利用は演奏権の手続きが必要
個人向けサブスクを流す規約違反に加え、管理楽曲であれば演奏権の問題も生じる
テレビ・ラジオ・YouTubeを流しっぱなしにする内容に管理楽曲が含まれれば同様の問題が生じうる

JASRACの店舗BGM向け包括契約は年額の定額制です(店舗面積等で変動。詳細はJASRAC公式サイトを参照)。重要なのは、管理楽曲を1曲でも流すなら満額の契約が必要という点です。「ほとんど非管理の曲だから安くなる」という仕組みではありません。

手続きが「不要」になる代表的なケース

ケース理由
業務用BGMサービス(有線放送・店舗向け配信)サービス料金に権利処理が含まれている(各社の契約条件による)
JASRAC等の管理外の楽曲のみを流すJASRACのBGM使用料の対象は「JASRAC管理楽曲」のみ。管理外楽曲だけなら支払い義務は生じない
権利者から直接許諾を得た楽曲制作者がライセンスを直接付与している場合(商用利用可のBGMアプリ・音源集など)
見落としやすい注意点
「管理外の音源だけ」で運用しているつもりでも、別の音源を併用した瞬間に話が変わります。たとえば非管理のBGMアプリを使いつつ、時々CDやサブスクの曲を流すなら、その管理楽曲についてJASRAC等への手続きが必要になります。非管理音源のメリットを活かすなら「店内の音源をそれ一本に統一する」ことが前提です。

AI生成楽曲の扱い — 2026年時点の整理

近年増えているAI生成のBGMについては、JASRACが「AI生成作品の取り扱い」を公表しており、人間の創作的寄与が認められない楽曲はJASRACの管理対象外と明確化されています(JASRAC: AIと著作権について)。つまり、この種の楽曲のみで構成された音源は、JASRACを通じた使用料請求の対象になりません。ただし、生成に使ったサービスの利用規約(商用利用の可否)は別途確認が必要です。

選択肢の比較早見表

方法月額の目安権利処理向いているお店
有線放送(USEN等)数千円〜込みチャンネル数と実績重視
店舗向け配信サービス2,000〜4,000円前後込みタブレット等で選曲したい
JASRAC契約+手持ち音源年額契約自分で手続き流したい市販曲が明確
管理外楽曲のBGMアプリ数百〜1,000円前後管理外のため対象外コスト重視・音源を一本化できる

よくある質問

Q. 小さな店でも本当に手続きが要る?

店舗の規模にかかわらず、管理楽曲を業として流すなら原則手続きが必要です(面積による料金区分はあります)。

Q. 「著作権フリー」と書かれた音源なら安心?

「フリー」の意味は音源ごとにバラバラです(個人利用のみ無料、クレジット表記が条件、商用は有料など)。「店舗での商用利用が明示的に許諾されているか」を配布元の規約で確認するのが確実です。

Q. BGMアプリを使えば絶対に安心?

アプリによります。確認すべきは(1)楽曲が管理団体に登録されていないこと、(2)店舗での商用利用がライセンスで明示されていること、の2点です。

このサイトについて
本ガイドは、店舗向けBGMアプリ「カフェBGM|Bossa Nova Terrace」を運営する制作スタジオが公開しています。当アプリは全楽曲がスタジオのオリジナルで、JASRAC等の著作権管理団体に登録されていません(2026年8月時点)。店舗プランでは店名入りのライセンス証明書を発行できます。詳細はトップページをご覧ください。

免責事項: 本ページは一般的な情報の整理であり、法的助言ではありません。個別の判断が必要な場合は、JASRAC等の管理団体、または専門家にご確認ください。記載内容は公開時点の公式情報にもとづいていますが、制度は変更されることがあります。
参考: JASRAC公式サイトJASRAC「AIと著作権」